2017/05/14

厚木基地2017日米親善春祭り その2

4月29日に開催された厚木基地「2017 日米親善春祭り」で飛行した航空機を紹介します。厚木基地では2000年より前は「Wings 00」と銘打って大々的にエアショーが開催されていたのですが、一部市民の騒音苦情により飛行展示が行われなくなってしまいました。しばらくは本当に航空機が全然飛ばず、飛行場もエプロンのごく一部しか公開されない冬の時代が続きました。その頃は「日米親善さくら祭り」として花見フェスティバル的なものでした。しかし2010年ぐらいからでしょうか「たまたま」訓練飛行が実施されるようになりました。あくまでも訓練飛行ですからジェット機は離着陸のみ、ヘリコプターは救難訓練だけですが、充分に楽しめる内容です。
今年度中にCVW-5のジェット機部隊は山口県の岩国基地へ移動してしまうので、来年以降はどうなるのでしょうか。


th_D72_4668_00003.jpg
VFA-102ダイアモンドバックスのF/A-18Fスーパーホーネットです。スーパーホーネットは従来のF/A-18A/B/C/Dホーネットを大型化した機体で、現在アメリカ海軍の主力戦闘攻撃機です。写真のF型は複座型で、単座型のE型もあります。

th_D72_4698_00003.jpg
VAQ-141シャドウホークスのEA-18Gグラウラーです。EA-18Gはスーパーホーネットの電子攻撃型で、味方の攻撃隊が敵の地対空ミサイルで迎撃されないように妨害電波を発して目潰しをしつつ対レーダーミサイルなどで攻撃する任務を負っています。

th_D72_4724_00008.jpg
VFA-27ロイヤル・メイセス(奥)とVFA-195ダムバスターズ(手前)のF/A-18Eスーパーホーネットです。CVW-5にはスーパーホーネットのE型の飛行隊が3個、F型の飛行隊が1個配属されています。自動化の進んだ現代の戦闘機ですが、複座型の方がナビゲーションや精密誘導兵器の操作など二人の飛行士で分担した方がよさそうです。

th_D72_4918_00017.jpg
訓練を終えて基地に帰ってきたVFA-115イーグルスのF/A-18Eスーパーホーネット(左)とVAQ-141シャドウホークスのEA-18Gグラウラー(右)です。帰ってきた戦闘機は基地上空で180度ターンして着陸経路に入ります。基地が敵の攻撃を受けるなどしていないか確認してから減速する、作戦機ならではのアプローチ方法です。

th_D72_5001_00021.jpg
機体によってはタッチ&ゴーを実施します。滑走路上は強い日差しによるヒートウェーブが強烈なので、比較的高度の高いタッチ&ゴーはクリアに撮影できるチャンスです。機体はVFA-195ダムバスターズのF/A-18Eスーパーホーネットです。

th_D72_4881_00015.jpg
VAW-115リバティベルズのE-2Cホークアイ2000です。これも訓練飛行から帰還して基地上空で180度ターンしているところです。E-2Cは空母艦隊に近づく敵機や敵ミサイルを探知したり、攻撃隊を管制する空飛ぶレーダーサイトで、機体上の大きな皿状のものがレーダーです。間もなく新型のE-2Dアドバンスド・ホークアイを装備するVAW-125タイガーテイルズと交代してアメリカへ帰国します。

th_D72_4785_00012.jpg
HSM-51ウォーローズのMH-60Rシーホークです。この飛行隊は空母の艦載部隊ではなく第7艦隊の巡洋艦や駆逐艦に搭載されるヘリコプターの飛行隊です。

th_D72_4800_00013.jpg
HSC-12ゴールデンファルコンズのMH-60Sナイトホークです。MH-60Sは艦隊内での物資輸送や戦闘捜索救難、特殊戦部隊の潜入・回収を支援するヘリコプターで、陸軍や空軍のブラックホークと同様に尾輪がテールブーム後端にあります。画像のようにフレアーをかけて強行着陸する際にはこの方が使いやすいのでしょう。

th_D72_4865_00014.jpg
HSM-77セイバーホークスのMH-60Rシーホークです。この飛行隊は空母艦載の対潜飛行隊ですが、水上艦艇の監視や攻撃も任務とします。そのため機体もマルチロールということでSHからMHに呼称が変更されました。これらのヘリコプター部隊は一応救難訓練を実施しました。かなりやっつけの感じですが。


th_D72_4766_00010.jpg
厚木基地は海上自衛隊も使用しています。第3航空隊のP-1哨戒機も飛行しました。2機が離陸しましたが、私が15時頃に基地を離れるまでは帰ってきませんでした。1機は翌日の鹿屋航空祭へ行ったようですが、もう1機は遠く尖閣などにも哨戒に出かけているのかもしれません。

th_D72_4589_00001.jpg

th_D72_4602_00002.jpg
訓練飛行が始まる前に海上自衛隊第61航空隊のC-130Rハーキュリーズが緊急着陸しました。ボヤボヤで見づらいですが、左翼のNo.2エンジンが停止してプロペラがフェザーされています。この際には日米の消防車が滑走路にすっ飛んで行きましたが、何事もなくエプロンに停止しました。

th_V3_1533_00015.jpg

th_D72_4610_00001.jpg
日米の消防車。海上自衛隊のはモリタMAF-50Bという車両です。自衛隊ではアメリカ・オシュコシュのストライカーやオーストリア・ローゼンバウアーのパンサーなどを採用していますが、基地によってバラバラです。多分その都度入札で車種を決めているのでしょうが、教育訓練や整備などを考えると車種を統一した方がよくないでしょうか。アメリカ海軍のはオシュコシT-3000で、横田基地や三沢基地でも見ることができます。












2017/04/29

厚木基地2017日米親善春祭り その1

今日は神奈川県のアメリカ海軍厚木基地で開催された「2017 日米親善春祭り」に行ってきました。最近は北朝鮮情勢が一触即発と報じられていたりしますから、もし何事かあれば中止となってしまうので心配していました。というか何かあれば厚木基地はターゲットになるのですよね。朝6時ごろ「ミサイル発射」の第一報があり「ヤベ」と思いましたが、失敗だったのことでヤレヤレです。とりあえず地上展示編です。


th_100.jpg
VFA-102ダイヤモンド・バックスのF/A-18Fスーパーホーネットです。燃料タンクを4本下げてバディポッドを下げていました。このカラーリングも長いですね。


th_200.jpg
VFA-27ロイヤル・メイセスのF/A-18Eスーパーホーネットです。派手ではありませんがなかなかセンスのいいCAG機です。


th_300.jpg
VFA-115イーグルスのF/A-18Eスーパーホーネットです。このカラーリングも長いですね。


th_400.jpg
VFA-195ダムバスターズのF/A-18Eスーパーホーネットです。この飛行隊はCAG機に特別なカラーリングをしていないようです。飛行隊長の方針なんですかね。


th_500.jpg
VAQ-141シャドウ・ホークスのEA-18Gグラウラーです。このCAG機のカラーリングは新しいものです。サッカーの国際試合では旭日旗が締め出されつつありますが、アメリカ人が考える日本のイメージなんだと思います。なかなかいいデザインだと思います。


th_600.jpg
VAW-115リバティーベルズのE-2Cホークアイ2000です。このCAG機のカラーリングにも旭日旗のモチーフが取り入れられています。VAW-115は間もなくアメリカに帰国し、代わりに新型のE-2Dを装備するVAW-125タイガーテイルズがCVW-5に合流します。


th_900.jpg
VAW-125タイガーテイルズのE-2Dアドバンスド・ホークアイです。E-2Cからレーダーや電子機器がアップデートされた機体ですが、少なくともこのアングルの画像では違いがわかりません。マーキングも最小限ですしね。


th_800.jpg
VRC-30プロバイダーズDET5(第5分遣隊)のC-2グレイハウンドです。空母に物資や人員を輸送する機体ですが、今後CMV-22オスプレイに任務を引き継ぎます。F-35BライトニングIIのF135エンジンが空輸できることが決め手になったようです。


th_700.jpg
ヘリコプターはあちこちに展示されましたが、撮影しづらかったのでご紹介するのはこのHSC-12ゴールデン・ファルコンズのMH-60Sナイトホークです。この機体は第7艦隊司令官機とされていますが、コンバット・サーチ&レスキューや特殊部隊潜入支援などを行いますので、12.7mmと5,56mm機関銃を2挺ずつ装備しています。自衛隊にはこのような重武装の汎用ヘリはありません。


th_J5_0506_00004.jpg
VP-26トライデンツのP-8Aポセイドンです。たぶんP-8Aの最も新しい飛行隊です。


th_1000.jpg
海上自衛隊は機体と一緒にミサイルも展示して、ヤル気満々です。P-1と展示されたのはAGM-65マーベリック空対地ミサイルです。不審船のような小型艦艇なんかはバラバラにしてしまう威力があります。


th_1100.jpg
P-3Cオライオンと展示されたのはAGM-84Bハープーン・ミサイルの訓練弾です。ハープーンはアメリカで開発された西側標準の対艦ミサイルです。















2017/04/16

霞目駐屯地創立60周年記念行事

4月16日(日)、宮城県仙台市にある陸上自衛隊霞目駐屯地の創立記念行事に行ってきました。創立記念行事といっても毎年開催しているもので、いわゆる駐屯地祭とか航空祭といったものです。

霞目駐屯地には東北方面航空隊の本部やヘリコプター隊が駐屯しており、陸上自衛隊の東北地方における航空部隊の中枢となっています。そのほか先の東日本大震災において救難や物資輸送用のヘリコプターの基地として機能しました。創立記念行事でも震災以前から陸海空自衛隊と海上保安庁、宮城県警察、宮城県防災航空隊、仙台市消防などとの連携した災害派遣訓練を展示していました。

今回の行事では県警と海保、空自が不参加でしたが、災害派遣の訓練が展示されました。以前は防衛出動の訓練も展示されましたが、今回はありませんでした。


th_73440 D72_3843

th_73440 D72_3815
状況偵察でしょうか最初に飛んだのは八戸駐屯地の第2対戦車ヘリコプター隊のAH-1S(73440)です。対戦車ヘリは優秀な光学センサーを搭載していますから災害時の状況偵察にも有用だと思いますが、まあ使えますよってポーズではないでしょうか。


th_312181 D72_3924
本来の偵察ヘリであるOH-6D(312181)、第6飛行隊の機体のようです。計画ではOH-1と交代するはずでしたが、これが頓挫して後継機が決まりません。偵察機としては無人機(ドローン)に交代するとして、軽快な汎用ヘリは必要ですよね。


th_41837 D72_3877

th_41815 D72_4099

th_D72_3634.jpg

th_D72_3645.jpg

th_D72_4013.jpg

th_D72_4122.jpg
陸上自衛隊の主力ヘリUH-1Jです。人員・物資輸送、テレビ中継装置を搭載しての偵察、消火水散布、救難とあらゆる用途に使用されます。宇都宮飛行場でもおなじみの機体ですが、実戦部隊(?)のせいか宇都宮で見る機体より動きがシャープです。


th_JA6800 D72_4358
国土交通省東北地方整備局のAS332L2シュペルピューマ(JA6800)「みちのく」。国交相が各地方整備局に配備しているヘリコプターで、災害対策に使用されています。この機体の運航は仙台空港の東邦航空に委託されており、東日本大震災の際にもいち早く離陸して津波被害の偵察を行い救命・救難活動に役立ったそうです。


th_JA04FD D75_2428
宮城県防災航空隊のAS365ドーファン(JA04FD)「みやぎ」です。この機体は震災でBK117C-2を失った同隊へ、総務省消防庁から供与されたものです。東北エアサービスに運航を委託しているようです。


th_JA119J D72_4203
仙台市消防局のベル412EP(JA119J)「せんだい」。仙台市にはもう1機のB412EP(JA119T)「けやき」があります。「せんだい」は東日本大震災の直後に仙台市に納入され、大車輪の活躍をしました。今回は陸自のUH-1Jとともに消火水の散布を行いました。CH-47Jも大きな水槽を吊り下げて飛行しましたが、強風のためか散水は行いませんでした。



2016/11/20

大学サッカー

th_V3_9418.jpg

th_V3_9317.jpg

th_V3_9367.jpg

昨日は自宅から小1時間で行ける栃木市総合運動公園で、母校サッカー部の昇格試合があるというので応援に行ってきました。自分自身在学中は新聞会に所属していましたからサッカー部とは無縁で、取材に行った記憶もありません。

母校、東京経済大学サッカー部は東京都大学サッカー連盟1部に所属し、2016シーズンは1位の結果を残しました。この東京都大学サッカー連盟1部の1位から3位までのチームが、上位リーグの関東大学サッカー連盟2部に昇格するチャンスがあるようです。母校の相手は東京都大学サッカー連盟1部で今季2位だった立正大です。

試合は前半に立正大が1点リードし後半にも1点追加、PKで東経大が1点、綺麗なミドルシュートで1点を返しましたが、立正大に3点目を入れられて負けてしまいました。関東リーグへの昇格は永年の目標だったそうで逃したのは残念ですが、精一杯のプレーに久々に熱くなりました。

試合のことは大学の隣で学生向けの食堂を経営している後輩(卒業年次は一緒!)のFacebookで知りました。後輩が母校の現役を応援してくれているので頼もしい限りです。



2016/11/04

2016 岐阜基地航空祭-4

th_ADTW Formation D75_3004
午後は1時半ぐらいから飛行が始まります。岐阜名物の大編隊飛行です。岐阜基地は航空自衛隊のすべての航空機の試験や評価を行う飛行開発実験団(ADTW : Air Development & Test Wing)の基地ですから、ほとんどの現有機を装備しています。大編隊飛行ではC-1とT-4、F-4EJ/EJ改、F-15J/DJ、F-2Aが編隊を組んで飛行します。編隊飛行自体はフォーメーションを3回組み直して見せてくれましたが、その合間合間に参加機の機動飛行を入れて間延びしない演出は見事でした。


1th_66-5603 ADTW T-4 D72_4883

2th_66-5606 ADTW T-4 D72_4971


3th_02-8801 ADTW F-15J D75_2973

7th_47-8327 ADTW F-4EJ D75_2934

9th_63-8502 ADTW F-2A D75_2954
まず参加する機体が次々と離陸します。T-4とF-15、F-2はコンバット・ディパーチャーと呼ばれる編隊離陸を見せてくれました。これは基地が攻撃を受けていることを想定した離陸方法で、エアボーンしたあとに直進しないで編隊をパカッと割って攻撃をそらす方法です。これは絵になるものですから、どうしても決めたかったものです。最初に離陸したT-4では選択したレンズが長かったのでそれ以降は短めのレンズで撮影して、トリミングで誤魔化す作戦にしました。まあまあ狙いどおりでしたが、短いレンズでの消極策ゆえ迫力に欠けてしまいました。


5th_02-8914 ADTW F-15J D72_5034

4th_02-8914 ADTW F-15J D72_4891

6th_02-8914 ADTW F-15J D72_5050

8th_57-8357 ADTW F-4EJ改 D72_4924

10th_63-8502 ADTW F-2A D72_5063

11th_63-8502 ADTW F-2A D72_5095

th_28-1001 ADTW C-1FTB D72_5181
編隊飛行の合間の機動飛行です。軽快な戦闘機にまざってC-1輸送機も驚くような機動を見せてくれます。このC-1は試作1号機で1970年に初飛行した機体ですから、相当な高齢機です。エンジンや搭載機器類の飛行試験機として使用されています。これ以外のC-1は途中から迷彩塗装に変えられましたが、この機体だけはオリジナルの銀ピカです。日の丸も大きくて青空に映えました。


th_C-1FTB D72_5267
編隊飛行を終えるとそれぞれ基地上空で編隊を解いて着陸しました。C-1の後方には製造された川崎重工の工場群と、後継機のXC-2が写っています。


以前来た時には薄曇りだったので午後はエプロン側に移動しながら撮影して最後にエプロンの展示を見ましたが、今回は最後まで南会場に粘りました。地上展示の目玉としてX-2がありましたが、まあ飛んでるヒコーキに比べると魅力が少ないし、今後も見る機会があるだろうとの判断です。好天に恵まれたこと、南会場の位置が絶妙でマッタリしていたこと、飛行展示機がバリエーションに富んでいることなどから、久しぶりに楽しめた航空祭でした。撮影の結果は反省ばかりです。


追記:そういえば最初に岐阜基地航空祭に行ったのはF-104Jを見るためでした。1981年ごろでしょうか…。

th_Scan-110803-0001.jpg